はくり試験について
こんにちは。
今月のとりすみコラムを担当させていただく、品質管理スタッフの池永です。
コラムを通して皆さまに、様々な情報を発信してまいりますので、
今後とも どうぞよろしくお願いいたします。
今回は、『はくり試験』について ご紹介します。
皆さまは、はくり試験という言葉を聞かれたことがありますでしょうか。
はくり試験とは…
集成材の試験体(切れ端)を水に浸し 乾燥させることで接着層に応力を発生させます。
その結果、接着層のはくり長さが日本農林規格(JAS)の基準を満たしていることを
確認する試験のことです。
はくり試験の手順は、
① 試験機に水を注ぎ、機械で減圧・加圧を繰り返すことで、試験体に水を浸み込ませます。
② 水を浸み込ませた試験体を、70℃に設定した恒温器で元の重量の110%以下まで乾燥させます。
③ ①②の工程を2回繰り返した後、はくりがないか判定します。
はくり基準は、以下の条件を全てクリアしていれば合格です。
1)はくり長さが、接着層長さの5%以内であること。
2)はくり長さが、同一接着層の長さの25%以内であること。
その名の通り、集成材の根幹である接着性能を確認する試験です。
私が所属する品質管理課では、日々はくり試験を行い、製造した製品の接着性能を確認しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。