カラマツ二次接着集成材のJAS認証取得 & 実大曲げ試験について
こんにちは。
今月のとりすみコラムを担当させていただく、品質管理スタッフの池永です。
どうぞよろしくお願いいたします。
この9月に、集成材JAS品目の追加認証を取得いたしました。
集成材のJASについては 出典:日本集成材協同組合様 https://www.syuseizai.com/laminate
およそ一年ぶりの品目追加となります。
①カラマツ、異等級対称構成、E105-F300、大中小断面、二次接着
②カラマツ、同一等級構成、E105-F345、大中小断面、二次接着
の2品目です。
JAS品目の追加認証は、多岐にわたる試験・検査項目を認証機関が検査し、合格することにより取得することができます。
検査項目の中の一つに、集成材の実大曲げ試験という項目があり、今回その試験をご紹介いたします。
試験は奈良県森林技術センターさんにお願いしました。
機械的方法により等級区分したラミナーを、取得予定の強度等級のレイアップに仕組み、積層した集成材を用意します。
①6mx150㎜x300㎜=3本
異等級対称構成(外側の層ほど強度の強いラミナーを配置して積層)
E105-F300 垂直方向から荷重
②-a 4mx150㎜x200㎜=3本
同一等級構成(同じ品質のラミナーを積層)
E105-F345 縦使いのため垂直方向から荷重
②-b 3mx150㎜x200㎜=3本
同一等級構成(同じ品質のラミナーを積層)
E105-F345 平使いのため平行方向から荷重
これらの試験体に一定の速度で荷重を加えて破壊させ、強度と曲げヤング係数(たわみにくさ)を測定し、規定の数値をクリアしているかを確認する試験です。
以下は破壊後の状態と試験結果です。
①6mx150㎜x300㎜=3本
②-a 4mx150㎜x200㎜=3本
②-b 3mx150㎜x200㎜=3本
試験結果は、全ての集成材で曲げヤング係数、曲げ強さとも 基準値を満たしていました。
破壊形態もフィンガージョイント部を含め、どの集成材も非常に良好でした。
今回、カラマツ二次接着集成材のJAS追加認証を取得いたしました。
あらためて、ご注文をお待ちしております。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。