新着情報

  • HOME >
  • 新着情報 >
  • 【住宅情報】太陽光発電の自立機能が災害時に有効

【住宅情報】太陽光発電の自立機能が災害時に有効

 観測史上最も大きな最大瞬間風速を記録した台風15号の影響で、9月10日以降、千葉県や神奈川県など関東各県で大規模な停電や断水が続いている。思い出されるのがちょうど一年前に発生した北海道胆振東部地震の直後に発生した北海道全域に及ぶ大規模停電。その際、太陽光発電システムを搭載していた住宅では、自立運転機能を活用して難を逃れた例が少なくなかったと言われている。これ以降、政府や太陽光発電の関係者・メーカーはいざという時のために、あらかじめ自立運転機能の活用方法を確認しておくことを呼び掛けている。太陽光発電を搭載した住まいづくりも増えている現在、地場工務店もこうした動きに積極的に関わる姿勢が重要になっている。

 家庭用太陽光発電設備の多くは、停電時に自立運転を行う機能を備えている。昼間の日照がある時間帯には太陽光で発電された電気を利用することが可能だ。太陽光発電協会(JPEA)の調査によると、昨年の北海道胆振東部地震による停電が発生した地域で、住宅に太陽光発電システムを設置していた世帯の約85%が、自立運転機能を利用して停電時にも有効に活用することができたとしている。自立運転機能の基本的な操作方法は、メーカーや機種によって操作方法が異なる場合がある。災害が発生した際の被災したお客様への対応のためにも、地場工務店もあらかじめ操作方法を知っておくことが大切だろう。

 太陽光発電に関しては夜間は発電できないことがネックとなるが、蓄電池の導入のほか、エコキュートの併用、電気自動車の活用などがあれば、活用幅は広がる。また、戸建住宅だけでなく、集合住宅や公共施設、商業施設での再生可能エネルギーを連携することで、地域全体でエネルギー自立を促すことも、いざという時には重要になるだろう。

村地綜合木材株式会社 出典

あらゆる分野の建築をクリエイト